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2006年08月16日
2度登るバカ・・・
「富士山に登らないバカ、2度登るバカ」
というのは有名な言葉ですが、2週間少々で「バカ」に戻ってしまいましたので、その記録をば...
※注意!この先、画像多し!
(So-net Photoのほうにもアップしております)
<プロローグ>
発端は、この前登った時に「お鉢めぐり」をしなかったことから始まります。
「富士山に登った」と言っても、3,776mに登頂したわけではなかったので、イマイチ 胸を張って言い切れなかったんですよねf(^^;)
さらに高山病のケがあったせいか、メチャつらかったハズなのに、そういうコトは忘れちゃってるという状態でして(笑)
夏休みに入るころから「行っちゃおうかな」なんて思ったんですが、天気図を見ると低気圧が台風になりそうだし、道路規制があるから、行ってから途中で引き返す、なんてのもイヤだし...
最終的に決断したのは、12日の朝でした。
<作戦>
御来光には特にこだわりはないので、とりあえず日帰りができればと思い、ルートは最短の富士宮口からに決まり。
天気図を見ていて 14日とも思ったのですが、5合目行きのバスの始発が 6:00amなので、5合目には7:00頃着。
それから1時間ほど気圧に体をならすとなると早くても 8:00スタートとなってしまうので、ちょっとキビシそう。
よってもって、
14日 22:00頃 富士スカイライン入り口着→ゲートオープンまで待機。
15日 0:00 ゲートオープンとともに 5合目を目指し、駐車場を確保。仮眠。
夜明けぐらいに登頂開始
夕方に下山(ダメそうなら、途中の山小屋泊)
という作戦にしました。
≪「2度登るバカ」ログ≫
準備を始めたのが14日の昼から。
けっこうノンビリしてしまって、20:20 我が家を出発。
東名高速も順調で、21:30過ぎには御殿場到着。
おにぎりを買おうと思ってコンビニに行ったが、どこも売り切れ(T_T)
しょうがない... ゴハンは山小屋で食べよう
とりあえず、ウィダーインゼリー&SOYJOI etcはあるし...
あ!せっかく買っておいたバナナを持ってくるの、忘れた!f(^^;)
22:10 富士スカイラインのゲート前に到着
交差点(明るいところ)を左折したところがゲートです。
(一度通りすぎて、Uターンしてから車を止めました)
よしよし、まだ車は20台ぐらいしかいないぞ(^^)v
ここでちょっとウトウトと...
15日 0:00
ふと気がつくと、車が動き出しています!
あわててシートを起こし、ゲートへ。
何台目かはわからなくなってしまいましたが、まあ、そんなに遅れはとっていないでしょうf(^^;)
なんか、サーキットのパドック取り(スポーツ走行時)を思い出してしまいました(笑)
0:30 新5合目駐車場に到着
登山口まで数10mのいいポジションに駐車することができました(^^)v
外にでてみると、かなり強く風がふいています。
富士市あたりの夜景が眼下に。
上を見ると、山小屋の明かりがいくつか見えました。
ここで朝まで仮眠です。
起床目標は 4:00。
目覚まし時計を忘れたので、寝過ごさないかどうか、ちょっと心配f(^^;)
しかし、風が強いな〜
朝もこんな強風だったら、どうしよう...やめちゃおうかな...(弱気モード)
4:10 起床
体内時計、けっこういい調子です。
風はだいぶ収まっていました。
準備をととのえ、外へでます。
4:25 新5合目(標高 2,400m)から登頂開始
4:40 新6合目に到着 (標高 2,500m)
ここには、雲海荘と宝永山荘、2軒の山小屋があります。
4:45 小休止して、先を急ぎます
宝永山荘の脇から登山道を見上げると、だいぶ上の方に山小屋の明かりが見えました。
途中、だいぶ明るくなってきました。そろそろ御来光をおがめるかな?
ただいま、標高 2,585m。
後ろを振り返りつつ、ちょっとづつ標高をかせぎます。
上のほうは、日が当たりはじめました!
宝永山の稜線(火口のフチ)がクロスするあたりから・・・\(^o^)/
ただいま標高 2,690m。 陽光を背にピース(*^o^*)
下界にも朝日があたっています。きっとすがすがしい朝でしょうね(^^)
5:35 新7合目「御来光山荘」に到着 (標高 2,780m)
15分ほど休んで出発。
6:30 元祖7合目「山口山荘」に到着 (標高 3,010m)
ここでは、20分少々休憩。
上を見上げると、なんか立派な建物が見えます。
まさか、ホテルじゃありませんよね〜f(^^;)
「あれってもしかして、本7合目とかだったりして・・・」な〜んて考えながら登っていったら、
『八合目』と看板がついてました(ホッ)
7:25 8合目「池田館」に到着 (標高 3,250m)
山小屋の先で20分ほど休憩。
すぐ上に鳥居が見えます。 下は・・・よしよし、だいぶ登ってきたぞ〜(^^)
頂上が近づいてきたぞ〜!ってカンジです。
8合目の鳥居を通りすぎて...
しばらくしたところで、打ち上げ花火のような爆音が(・o・)
「やばい!カミナリかも???」なんて思いながら進んだんですが、どうも様子が違います。
下をよ〜く見たら草原(?)のあたりで、かすかに発火光が見えました。
どうやら自衛隊の演習のようです。
時計を見たら 8:00をちょっとまわったところでした。 納得。
8合目をすぎると空気がうすくなるせいか、やはりキツくなります。
ちょっと歩いては立ち止まって深呼吸、そして、また歩き出す...ってカンジ。
しばらく登ると、壊れた鳥居が...
8合5勺の鳥居だったんでしょうかね?
山小屋はあとふたつ? 頂上も見えてきました!
でました!「がんばろう!山頂まであと90分!」看板(^^;
信じません。 ワタシには、この時間ではムリですf(^^;)
8:30 9合目「萬年雪山荘」に到着 (標高 3,460m)
ここで、コーヒータイムです。
萬年雪山荘のアイドル犬・ティファニーちゃん(ミニチュアダックス)にも会うことができました(^^)
けっこう急なところを登ってきたんですね...
だいぶ暖かくなってきたので、ここでフリースを脱ぎました。
「さあ、元気をだしてがんばろう!」>自分
30分ほど休憩して、山頂をめざします。
ちょっと先に、万年雪がありました。
萬年雪山荘では、この雪どけ水を使っているそうです。
斜度がきつくなってきました。
このキョウレツな場所を登りきると・・・
9:35 9合5勺「胸突山荘」に到着です (標高 3,590m)
手元計測では、3,600m。勝った!(笑) もうこんな時間なのに、まだ月が見えました。
ちょっと気を抜くと、とたんに酸素が足りなくなります。
携帯酸素を使いつつ、深呼吸をして酸素を体に充填(?)します。
10分ほど休憩。 目指す頂上はあとわずか...のハズ。
登りはじめると...お約束の看板です。
「さあ元気を出してがんばろう!山頂まであと30分」
信じませんf(^^;)
5分ほどで9合5勺の鳥居を通過。
ここにも「山頂まで30分」の看板がありました。
いや〜、登ってきましたね〜
萬年雪山荘と胸突山荘が、あんなにちっちゃくなりました(^^)
そして、とうとう... 山頂の鳥居が手の届くところに!
「やったぞ!富士は日本一の山」看板を感動しながら眺め・・・
10:40 とうとう富士宮口・頂上へ到着!\(^o^)/
左手には、山小屋 「頂上富士館」、正面に「頂上浅間大社奥宮」
右手には、駒ケ岳の鳥居、そこから向こうを覗くと「銀明水」の井戸が見えます。
まずは、浅間大社奥宮へ登頂のお参り。 そして「お約束」のお守りを拝領。
富士山頂郵便局では、念願の「登山証明書」をGET (^^)v
けっこう元気ですから 「お鉢めぐり」にも行けそうです。
なんといっても、ここには「忘れ物」をとりに行かなきゃいけませんし...
しかし、モウレツにおなかがすいてきましたf(^^;)
お昼にはちょっと早いですが、これはカレーライスを食べるっきゃありません(キッパリ)
「頂上富士館」に入ると...
ガーン!!!! カレーのメニューが折りたたまれています(T_T)
しょうがないので、カップラーメンをすすりました。
あぁ... お米が食べたかった....
おなかもふくらんだところで、外にでてみるとかなりガスっています(^^;
雲の中にはいっちゃったんでしょうか?
小雨もまじっているので、カッパ(上着)を着て、剣ケ峰を目指します。
「馬の背」はうわさにたがわぬ急斜面です!
(でも登るより、下るほうが怖いかも)
20分ほどで「富士山測候所」に到着
けっこう雨で濡れてきたので、ここの軒先でカッパのズボンとスパッツを装着。
なんと!信じられないことに、こんなところに小鳥が・・・(・o・)
スズメでしょうか? いったいどこから来たんだろ???
とうとう「忘れ物」を撮ることができました!!! 只今、2006年8月15日 12:00!
ここには「二等三角点」もあります。 「標高 3,775.63m」
こんな塔もたってました。「電子基準点(富士山)」
「GPS電波を受信して、位置を正確に求めることにより、土地の測量や地図作成の基準点として利用」されているそうです。 な〜るほど。。。
いっこうに雨が止む気配もなく、視界も悪いので「お鉢めぐり」は断念。
剣ケ峰を「馬の背」から下ります。
この雨では、富士宮口の急斜面を下りるのもコワイので、距離は 2kmほど伸びるらしいのですが、御殿場口から宝永山経由で下山することに。
12:20 御殿場口下山道「銀明館」前より下山開始。
12:55 8合目の壊れた山小屋前を通過
「山頂まで1時間」の表示がありますが、下りだと35分。ほぼ半分です。
13:05 7合9勺「赤岩八合館」に到着 (標高 3,290m)
5分ほど小休止。 雨はまだ止む気配はありません。
ここは富士宮口八合目が混雑しているときに宿泊したりするのにいいらしいです。
13:35 7合5勺「砂走館」に到着 (標高 3,090m)
晴れてたら、きっと眺めがいいんでしょうね...
ここでウワサの「バイオ・トイレ」初体験。 ほんとにクサクないです。
13:48 7合目「日の出館」前を通過 (標高 3,030m)
この手前に「わらじ館」という山小屋があるハズなんですが、気がつきませんでした。
ひょっとして営業していなかったのかも。
「日の出館」の先で、登山道と下山道が分岐します。
もちろん、下山道「大砂走り」にルートをとります。
こんなところを下っていきます。
かなり軟らかいので、サクザク下っていくことができました。
しかし...疲れた足にはけっこうききますf(^^;)
20分ほどで、宝永山(富士宮口方面)との分岐点に到着します。
左が御殿場口、右が宝永山へ。
本当の「大砂走り」はここから先だそうで、砂礫のみとなり 1歩で2〜3mも可能とか。
ちょっと残念です。
山腹を横ぎるようなかんじで宝永山の頂上へむかって道が続きます。
稜線、というか、火口のヘリから底を望みます。
火口内に下りていくというのはなかなかできない経験ですね(^^)
右手の山肌には、溶岩が固まった景観がみられます。
まるで恐竜がへばいりついてるみたいです。
「砂走り」の雰囲気で、一気に火口の底へ。
ベンチがあったので、座ってゆっくり休憩しました。
すっかり雨も上がったので、カッパを脱ぎました。
火口のなかから宝永山を見上げると、山肌がいまだ黒く焼け焦げているように見えます。
反対の富士山側・第一火口奥壁は... まさに絶景!
ここは富士宮口新5合目からでも 40分程度でこられるので、普通の観光客の姿がだいぶ見られます。
なんでも「宝永火口」は3つの火口が連なった珍しい火口なんだそうです。
だいぶゆっくりしてしまったので、もう 14:50
そろそろ帰路につきましょう。
ここから富士宮口新6合目にむけて、標高差 約50mの道を登っていきます。
火口を登りきると、あとはゆるやかな登り。
こんな道を歩いてきました。 ここ、「御中道」の一部だそうです。
15:15 富士宮新6合目の建物が見えてきました!
すんごい人でしたf(^^;)
もうあとわずかだから、と、そのまま通過。
10分ほどで、新5合目の「環境省作・2億円の公衆トイレ」前を通過。あとちょっと...
右手に新5合目駐車場&レストハウス...
この坂を下れば...
おお!今朝、見た看板(^^)
15:26 ゴぉぉぉ〜ル!!!!!\(^o^)/
<エピローグ>
この後、メシも食わず、風呂にも寄らず、高速道路もまずまずだったので、19:00に無事帰宅することができました。
いや〜、総行程 11時間。 よくガンバリました。
えらいぞ!>自分!! o(^゜)○☆バキッ!
前回の状態からして、日帰り登山は厳しいかな?とも思ったのですが、思った以上に、順調に行ってくることができました。
やはり、ちゃんと寝て、明るい中を歩く、というのは精神的にも肉体的にもラクなようです。
まぁ、前回の経験があったから、よけいにそう思えるのかもしれませんが。
これから人には「お天とさんの中を歩きなさい」ってアドバイスしましょう(笑)
とりあえず「忘れ物」は撮れたので、残すところはあと「お鉢めぐり」o(^゜)○☆バキッ!
まあ、これは次回の楽しみ(?)にとっておくことにします(^_-)
最後になりましたが、長文エントリーにおつきあいいただき、ありがとうございましたm(__)m
また...
神の啓示のごとく(笑)、富士山という目標を与え、ひっぱってくださった lucky隊長
事前準備やらトレーニングやら、いいお手本となってくださり、また多大な刺激を与えてくださった daizo師匠
行きたくて行きたくてしょうがないのに(?) 事情により涙をのみつつも暖かく見守ってくださった 路線さん、
地下鉄男さん、 コトーくん
ほんとうに、ほんとうに、ありがとうございました!
おかげさまで よい夏の思い出になりました。
ps.
このエントリーとSo-net Photoへのアップに登山以上の時間をついやしたのはヒミツです
とほほ...
投稿者 iguchan : 2006年08月16日 23:59 : OutDoor > Fujisan
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コメント
なんかblogが違う方向に流れ始めていませんか?
(^_^;)
続きを楽しみにしています。
投稿者 daizo : 2006年08月17日 10:46
改題しましょうかね〜
「いくぜ!マウンテン富士blog!」とかo(^゜)○☆バキッ!
もう、アウトドアはネタ切れです(笑)
投稿者 iguchan : 2006年08月17日 14:39
ひでーなー!思いつきだけなんて人のことなんだと思ってるんだとご主人様がお怒りになっておられます。
投稿者 lucky : 2006年08月17日 17:21
いや〜、感謝してるんですよ〜隊長!
ちょっと変えてみましたが、いかがでしょうかf(^^;)
投稿者 iguchan : 2006年08月17日 17:49
本当に甲子園以上にこのページには、感激がありました。頭があがりません。尊敬します。
投稿者 路線バス男 : 2006年08月18日 17:49
路線さん
過分なコメント、ありがとうございますm(__)m
「3度目の正直」の時には、ぜひよろしくお願いします(^_-)
投稿者 iguchan : 2006年08月19日 08:18
え゛〜〜〜〜っ。
投稿者 CHIKA : 2006年08月24日 18:00
いやいや、まぁ、そのぉ、なんていうか...(^^ゞ
投稿者 iguchan : 2006年08月25日 06:26